長尾の炎上だけじゃない 安倍晋三自民の呆れた“女性蔑視”観 †“安倍晋三チルドレン”がまたやった。 福田淳一のセクハラ問題をめぐって、野党の女性議員が中心となって「♯Me Too」と書かれたプラカードを掲げ抗議したことについて、自民党の長尾敬がトンデモ発言である。 2018年4月20日、Twitterに〈こちらの方々は、少なくとも私にとって、セクハラとは縁遠い方々です。私は皆さんに、絶対セクハラは致しませんことを、宣言致します!〉と投稿し、大炎上している。 ネット上では、〈この方々じゃなければセクハラするかも…ってことかよ〉〈このツイート自体がセクハラ〉〈心底軽蔑する〉と非難の嵐。長尾は2018年4月22日午前、ブログで〈お詫びと真意〉と題して謝罪したものの、〈(野党は)身内のセクハラ問題には無関心〉などと未練がましく批判を展開した。それでも長尾バッシングは収まらず、夕方になって2018年4月20日付のツイート自体の削除に追い込まれた。 一体、長尾とはどんな人物なのか。 もともと民主党に所属していたが、2012年の衆院解散と同時に離党。2012年12月の選挙では、安倍晋三の“ご意向”で自民党の公認を得たが落選。2014年衆院選で再選後、安倍晋三の誘いを受け総裁派閥の「清和政策研究会」に入会したバリバリの“安倍晋三チルドレン”だ。2015年6月には党内勉強会で、「(沖縄メディアは)左翼勢力に完全に乗っ取られている」と放言し、厳重注意を受けたことでも注目された。 米国務省が「日本でセクハラ横行」と報告の矢先 †もっとも、「女性蔑視」とも取れるトンデモ発言は自民党では“日常”だ。“魔の3回生”の大西英男は2016年、自民党を好きではないという女性について「巫女さんのくせになんだと思った」と暴言。セクハラ福田の監督責任者である麻生太郎も2008年、高知県議選の応援で「婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」と、持論を展開していた。10年経っても変わらぬ筋金入りだ。 米国務省が2018年4月20日、2017年版の人権報告書を発表し、「日本の職場でセクハラが依然として横行している」と明記したばかり。選良であるはずの国会議員が女性に対してこんな意識では、さもありなんである。 「自民党議員の女性を軽視するような数々の言動は、政権が掲げる『女性活躍』からは程遠い。東京五輪を控えながら、先進国として非常に恥ずべきことです」(高千穂大教授の五野井郁夫=国際政治学) |