安倍昭恵から“友達申請”受けたYouTuber 立花孝志が“森友=同和利権”デマを「安倍昭恵から聞いた」と告白! †佐川宣寿の証人喚問から1週間。逃げ切りモードの官邸は、野党や国民が要求する安倍昭恵の国会招致を潰そうと躍起になっている。安倍晋三は安倍昭恵夫人の55もの名誉職について「ほとんど辞退する」と明言した。しかし、いくら“安倍昭恵隠し”をしようとも、その疑惑の発端となった安倍昭恵本人のトンデモ行動はやみそうにない。 たとえば最近も、安倍昭恵は、ある人物のFacebookに「友達申請」をした。葛飾区議の立花孝志だ。『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)の取材班が、独自に森友問題を追及しているという立花を取材している最中に、安倍昭恵から友達申請が届いた。安倍昭恵からは「私は年中泣いていますが、そんなに弱くないので大丈夫です」「いつか全貌が明らかになればいいですが、これ以上犠牲者が出ないことを祈ります」なるメッセージも送られてきたという。 しかし、立花といえば「NHKをぶっ壊す」をキーフレーズに東京都知事選にも立候補経験のある元NHK職員だが、YouTubeで日々“独自のトンデモ主張”を展開していることで知られる人物。森友問題に関しても複数の動画を投稿しているが、そのなかにはよくわからない推測を並び立てているだけで、“暴走”としか言いようのないものも数多く含まれている。 しかも、立花は例の“森友問題は同和問題”なるデマまで言いふらしていた。たとえば、2018年3月22日に投稿した「森友事件と同和【部落】について」なる動画ではこんな話を吹聴している。 「当時は情報公開請求なんてなかったですから、内緒で土地を安く売るわけですよ。それで『地域の特殊性』なんていう言葉なんてね、同和の人に言われたからなんて書けないから『地域の特殊性』を考慮しっていうこの言葉で、どうも近畿財務局は地域の同和の人たちに土地を安く売ってたんですね。そんな時代があったそうです」 「これまでもそういうおいしい汁を吸ってきたから、この同和のやり方を今回、森友問題で適用しているわけ。そのやり方をうまく使ってるわけです」 こうした“同和デマ”については、以前検証し、完全に事実無根のデマであることが判明している。 それにしても、佐川宣寿証人喚問を目前に控えたなか、“同和デマ”を口にするような“暴走区議”に対して、安倍昭恵がFacebookで友達申請をしていたとは……。まったくその自覚のなさに唖然とするが、この問題はその後、さらに驚くべき展開があった。他ならぬ立花が、この“同和デマ”を「安倍昭恵から聞いた」と暴露したのだ。 「安倍昭恵と何十と連絡を取り合って、同和の問題に触れた」 †それは、立花自身が2018年4月1日にYouTubeにアップした動画でのことだ。立花はその日、森友問題を追及している著述家・菅野完氏に電話しており、アップしたのはその会話をおさめたものだった(現在は削除)。 動画では、立花が森友=同和利権説を吹聴していることに対して、菅野が「レイシズムに加担している」「『同和利権』って何ですのん?」と追及。すると立花は、「いわゆる差別という言葉の代わりに僕は安倍昭恵を使ってやったことだと僕は見てる」などと意味不明なことを口に。さらに、菅野が「根拠は何なのか」と問うと、立花はなんと自ら「安倍昭恵に聞いたんですよ」と口にしたのだ。 以下、やりとりをなるべく忠実に書き起こしておこう。 菅野「根拠は何なんですか」 その後も、立花は菅野から「同和の問題」なる話の根拠を問われて、なにひとつ証拠を挙げられなかった。繰り返しになるが、本サイトの取材でもデマであることが確かだとわかっているのだから当然だ。しかし、立花によれば、なんと安倍昭恵から“同和デマ”を持ち出してきたというのだ。これは看過できないだろう。 もちろん、これまでの立花の動画を見ていると、言い分をそのまま鵜呑みにすることはできない。実際、立花は2017年の段階から森友問題に関連し「同和利権」などと連呼する動画を投稿していたから、安倍昭恵から初めて“同和デマ”を聞いたというのはちょっと考えられないだろう。 だが、一方で、安倍昭恵と立花が“同和デマ”を共有していた可能性はかなり高い。というか、安倍昭恵がこの区議に友達申請をした経緯を考えると、むしろ、“同和デマ”にすがるためにコンタクトをとったとしか考えられないのだ。 自分の疑惑を糊塗してくれる“同和デマ”にすがった安倍昭恵の悪質 †そもそも、立花のもとに安倍昭恵から初めて連絡があったのは、前述のように2018年3月18日、『グッディ!』の取材中のこと。「週刊ポスト」(小学館)2018年4月6日号で立花自身が語ったところによれば、これまで面識がなかったところに突然、安倍昭恵から申請があり、その後、Facebookで10回以上のやり取りを交わして電話でも直接話したという。立花は「私が独自に森友問題を追及しているYouTube動画を見て(安倍昭恵から)申請いただいたようだと分かりました」と述べている。 また、「週刊文春」(文藝春秋)2018年4月5日号によれば、2018年3月18日、安倍昭恵は、佐賀県のマラソン大会に参加する予定が、周囲の反対によって中止になっていたという。そこで、〈予定していた佐賀にも行けなくなったので家におります。立花さんのYouTubeは拝見しており、かなり突っ込んだご発言をされているので関心をもちました〉とのメッセージを立花に送ったらしい。 つまり、安倍昭恵は 、立花が自分の疑惑を糊塗してくれる“同和デマ”を主張していることを知っていたのだ。そんなところに“安倍昭恵隠し”でマラソン大会に参加できなくなったため、暇にあかせてその立花にコンタクトを取り、その後、二人でさんざん同和デマを語り合った。そういうことではないか。 実際、安倍昭恵から友達申請のあった2018年3月19日、立花は「安倍昭恵様へ」というタイトルの動画を公開、「部落の問題、同和の問題をテレビは取り上げなかった」などと、マスコミ批判をぶちあげていた。これは安倍昭恵のリクエストに応えたようにも思える。 いずれにしても、安倍昭恵が立花と“同和デマ”を話し合っていたとすれば、これは大問題だろう。 繰り返すが、森友問題に関する“同和デマ”は、差別を助長するものであるうえに、疑惑を覆い隠すためにその差別性を利用するという、二重の意味で悪質なものだ。そこに、疑惑の“震源”である安倍昭恵が乗っかっていたとすれば、これは“奔放な言動”とかで済ませられるような問題ではない。 しかも、このデマへの積極的なアプローチをみれば、安倍昭恵がかなり自覚的に自らの疑惑を隠蔽しよう動いていることもよくわかる。改めて言うが、安倍昭恵の証人喚問は絶対に必要だ。 |