疑惑だらけの下村 セクハラ告発「犯罪」呼ばわりの仰天 †どの口が言っているのか。福田淳一のセクハラ暴言を告発したテレ朝の女性記者に対し、下村博文が2018年4月22日に都内で開かれた講演で「テレビ局の人が隠してとっておいて週刊誌に売ること自体が、はめられてますよ。ある意味犯罪だと思う」と語った――と報じられた。 福田淳一のセクハラに抗議した野党の女性議員に〈こちらの方々は、少なくとも私にとって、セクハラとは縁遠い方々〉などと“トンデモツイート”して大炎上した自民党の長尾敬は当選3回のヒヨッコだが、下村博文は当選8回の大臣経験者である。そんなベテランがセクハラ被害を訴えた女性記者を「犯罪者」呼ばわりだから救い難い。 下村博文は2018年4月23日、〈テレビ朝日の説明に違和感を覚えたので、その疑問をクローズの会合で発言した〉〈「ある意味犯罪」と述べたのは不適切だった〉との謝罪コメントを出したが、とんでもない。大体、下村博文が女性記者を犯罪者呼ばわりできるのか。 「安倍晋三案件」疑惑がくすぶる加計学園問題では、下村博文の関与が濃厚だ。2018年4月21日付の東京新聞によると、学園幹部や愛媛県職員が2015年4月2日に官邸で柳瀬唯夫と面会した際、文科省と農水省から内閣官房に出向していた職員が同席。獣医学部開設が「安倍晋三案件」という趣旨が両省に伝えられていたとみられている。 当時の文科相は下村博文だ。当日の安倍晋三動静によると、下村博文は15時35分から13分間、官邸で安倍晋三と面会している。学部設置の認可権者である下村博文が、加計学園は「安倍晋三案件」と把握した上で、安倍晋三と密談したとみられても仕方あるまい。 200万円の闇献金疑惑もウヤムヤ †下村博文には2017年7月の都議選前に噴出した、加計学園からの200万円の“闇献金”疑惑もある。加計学園は2013~2014年、下村博文の後援会「博友会」のパーティー券を購入したのに政治資金収支報告書には記載がなく、政治資金規正法違反疑惑が浮上。下村博文は「都議選後に説明する」と話していたが、いまだに説明はされていない。 「下村博文の方が過去に“犯罪”に近いことをやっていたのに、自らの問題を棚に上げて、セクハラ被害者を『犯罪者』呼ばわりする資格はありません」(高千穂大教授の五野井郁夫=国際政治学) 安倍晋三の周辺にはロクな人物がいない。 |