加計学園問題 国民の大半は安倍晋三が嘘をついていると思っている †内閣支持率が30%を切ると「政権の行方に赤信号がともった」とみるのが永田町の常識だが、いよいよそういう数字が出始めた。 日本テレビ系が2018年4月15日に速報した調査結果では、支持26.7%に対し不支持は53.4%で、支持率は第2次安倍晋三政権発足以来の最低となった。また同日発表の共同通信の調査では、全体で支持37.0%、不支持52.6%だが、女性だけをとると、それぞれ29.1%、56.4%だった。朝日の調査では支持31%、不支持52%と、これも30%ラインのギリギリまで迫っている。 自民党の古参秘書も、もはや打つ手なしという表情でこう語る。 「何より深刻なのは、内閣不支持の理由のトップが『安倍晋三が信頼できない』で、共同調査だと58.4%。とりわけ、加計学園問題での安倍晋三の説明に『納得できない』人は79.4%もいる。日テレ調査では、愛媛県職員の備忘録と安倍晋三の国会答弁とどちらが信憑性が高いかという問いに、『安倍晋三』と答えた人は何と8.6%しかいない。結局、国民の大半は安倍晋三が嘘をついていると思っているわけで、これはもう人間的な不信、人格的な否定だから、支持率を回復するのは難しい」 日米首脳会談で何か目覚ましい成果を上げれば、回復のきっかけにならないのか。 「北朝鮮の核問題では完全に蚊帳の外だし、拉致問題を何とかドナルド・トランプから言ってもらうようお願いするというけれども、仮にOKと言ってくれたとしても、別に成果というほどのことじゃない。その問題は本来、日朝首脳会談を開いて自ら血路を開くべきことなのに、その覚悟も準備もなく、他人に頼みに行くということ自体がおかしい。貿易問題もうまくいきそうにない。それでゴルフなんかやって親密さを誇示しようというわけだが、そんなことで国民をだますことはできるはずがない」と秘書は手厳しい。 共同の調査は「次の総裁」を問うていて、石破と小泉純一郎が25~26%前後で競っている半面、安倍晋三は18%程度だから、9月の総裁選に出ても負ける。2012年の総裁選のように、小泉純一郎が石破を支持して石破総裁=小泉純一郎幹事長体制をにおわせれば圧勝だろう。 「いや、それ以前に、2018年9月まで政権がもつかどうかだ。今週の週刊誌は早々と『安倍晋三6月辞任へ』と書いているが、5月連休明け以降は、また何かなかったはずの文書が出てくるとかで、いつ内閣総辞職に転がり込むかもわからない」と秘書は言う。 「1強」ゆえのやりたい放題の結末がこれだから、その責めも安倍晋三が一人で背負い込むことになるのだろう。 |