Dictionary
優先席 †
優先席(ゆうせんせき)は、高等な頭脳ゲームであり、心理戦でもある。シルバーシートとも呼ばれる。「電車の中のチェス」とも呼ばれ、主にサラリーマンに人気である。
現在の優先席。1人しか座れないので高度な戦いとなる
ルール †
チーム構成 †
通常、乳幼児連れ、妊娠している女性、高齢者、けがをしている人、身体障害者が攻撃側、それ以外の者が守備側になる。基本は1対1だが、どちらか(あるいは双方)が複数になることもある。
競技場
通常、電車の優先席で行われるが、それ以外の公共の場所で行われる事もある。
守備側の技 †
- 寝たフリ
- もっともポピュラーな技。通常、攻撃側が乗ってから降りるまで続けられる。
- 新聞・雑誌を読むフリ
- 寝たフリに続くポピュラーな技。攻撃側が視界に入らないフリをしなければならず、やや高等なテクニックである。
- 無視
- もっとも高度なテクニック。ギャラリーの白い眼攻撃にも絶えられる強靭な精神力が必要とされる。
- 攻撃側と同類のフリ
- 自分が攻撃側と同類のフリをする技。最も難しいテクニックである。
- 素直に譲る
- 競技では負けだが、一般的にはこれが勝利だと認知されている。
攻撃側の技 †
- 黙って前に立つ
- もっとも多用される技。時として視線を守備側と合わせてプレッシャーを与える。
- 頼む
- 最強の技。守備側がこれを無視するためには大変な困難が要求される。あまりに強いため存続させるか否か審議中である。また、攻撃側の属性次第では(心臓病など外見上は判別できない身体障害、太っているのか妊娠しているのかわからない女性、というか女性かどうかわからない妊婦など)この技を使うのは難しい。
- 巻き込み
- ギャラリーを暗黙のうちに味方につけ、守備側に圧力をかける。
その他 †
- 日常、どこでも見られるほどポピュラーになったため、国際競技化が検討されている。このため日本優先席協会は、2016年のオリンピックでの正式競技化を目標とし、IOCに働きかけを行っている。
- この競技は現在でこそ高度な心理戦として認識されているが、このような協議形態になったのは比較的最近のことである。1960年代まではアメリカ合衆国南部のバス内などで、白人優先席をめぐる白人と黒人の命がけの競技が行われていた。