傲慢 †傲慢、または高慢とは、偉そうな態度・振る舞い。 たいてい悪い意味で使われる。 概要 †驕り高ぶり、周囲を見下す態度を指す。対義語は謙虚。 キリスト教における七つの大罪のひとつ。プライド(Pride)。他の6つの大罪とあわせて創作作品などでも使われることがある。 なおprideを辞書で引くと『高慢』なのだが(傲慢はarroganceなどがある)、七つの大罪のPrideを訳す場合は『傲慢』にしている場合が多いようである。 周囲の人間を見下すという状態は、集団生活においては望まれない状態である。一方が高慢な状態でのコミュニケーションはギクシャクすることが多く、双方にストレスがたまっていくことになる。 力がある人物・団体が陥りやすい状態であり、キリスト教に限らず人間社会においては決して好まれない要素である。日本では平家物語などで「驕る平家は久しからず」などと戒められてきた。 しかし、その一方で、自分に自信や誇りを持つことと紙一重の要素でもある。一定の誇りは持つ人物に力を与えることもあるので、大切なのはやはり加減だと思われる。 創作作品において †創作作品などにおいては、高慢な人物をぎゃふんと言わせるパターンが王道として存在しており、その場合、高慢が過ぎれば過ぎるほどそれをへし折られた際の落ち込み方はすさまじいものになることが多い。 あるいは俺様や女王というジャンルで萌え要素のひとつと捉えられることもある。この場合、高慢になっている人物に従うか、逆に屈服させて従わせるかで大きく需要層が変動する。 「傲慢」と「高慢」の違い †高慢と傲慢は日本語の辞書を調べてもほとんど同じ説明で、はっきりした違いを定めがたいのだが、それでも微妙な違いがあって使い分けられているようである。検索エンジンのヒット数から見ると「傲慢」のほうが「高慢」より多く使われている。 家柄自慢を表現する場合は、なんとなく「高慢」が好まれているようである。「高い」という漢字の意味から来る印象の差だろうか。高慢は他者を見くだすような雰囲気があるが、傲慢は自分が正しい・偉いことが第一で、下に見る対象はぼんやりしていたりする。 「傲慢な行為」という表現はあるが、「高慢な行為」という表現はあまり見かけない。 「傲慢」は個人に対してだけでなく、人類や社会といった不特定多数のものにもよく用いるが、高慢を用いることは稀。 辞書やネットで調べても良い説明が見当たらなかったので、傲慢かもしれないが、主観を書かずにはいられなかった。 関連項目 †
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