“眞紀子節”でコキ下ろし 安倍晋三に「勉強した方がいい」 †まだまだ衰えない“眞紀子節”
「やっと大きな騒ぎになってよかったなと思っています」 永田町を激震させている財務省の「決裁文書改ざん」問題を念頭に、こう語り始めた田中眞紀子。2012年の落選以降、一部ラジオ出演などの他は表舞台から遠ざかっていたが、2018年3月14日の日本外国特派員協会の会見で久しぶりに“眞紀子節”を炸裂させた。特徴的な“マシンガン口調”で安倍晋三をケチョンケチョンにコキおろしたのだ。 「安倍晋三を別に憎らしいと思っていません」と前置きしながらも、「1回目に総理になったときに、すぐ辞職された。あれがあの方の値打ちだな、とずっと思っていました」と、わずか1年で退陣した第1次政権をヤリ玉に挙げ、米朝会談の前の4月に日米首脳会談を予定している安倍晋三をこう突き放した。 「安倍晋三がアメリカに4月に吹っ飛んで行って『だまされないようにしたほうがいいですよ』とか『拉致問題を解決しなきゃいけない』なんて余計なことを(トランプ米大統領に)言うよりも、森友問題や加計問題、財政再建をやったらいいじゃないですか。仕事は山ほどある。安倍晋三はダメだなあ、バカだなあと思って見ています」 ■4月訪米は「森友問題からの逃避」 †2002年の日朝首脳会談で官房副長官として小泉純一郎に随行した安倍晋三に対し、直前まで外相だった田中眞紀子は怒りを隠さない。 「平壌まで行って金正日に会ったのに、なぜ、すぐ帰ってきてしまったのか。自分で解決できなかったのに、国内政治が困ると拉致問題を持ち出す。『トランプお父さんに言いつけるから』『拉致やミサイル問題もあるし、4月に行かなきゃ』って、それ違うでしょ。森友問題から逃げたいんでしょ」 原発政策や、米軍基地問題については、声を張り上げながらこう語った。 「電気も欲しい。安全も欲しい。けど核のゴミは困る。騒音は困る。飛行機が落ちてくるのも困る。これが今の日本人なんです。それを『解決策はこうですよ』と言うのが政治家ですよ。それをしていないのが、安倍晋三さんじゃないですか」 北方4島をめぐる対ロシア政策に話が及ぶと、「あの人(安倍晋三)は政治の本質がわかっていないし、日本の国益や世界がどうなっているかを勉強した方がいい。もう間に合わないけど」と切り捨てた。 |